ケアプロストの副作用・色素沈着や充血について

ケアプロストの副作用・色素沈着や充血について

ケアプロストは、副作用が起こりやすい医薬品です。しかし、重大な副作用はほぼありません。

このページでは、多くの人が気になるケアプロストの副作用、色素沈着についてまず解説します。そのほか、目の充血やかゆみ、目のくぼみ、頭痛などの副作用についても説明。「ケアプロストを使うと失明する」というウワサの真相にも迫ります。

 

この記事では、ケアプロストと同じ有効成分の先発薬「ルミガン」の添付文書を元に、副作用の発生頻度を紹介しています。

ケアプロストは海外の医薬品であり、日本での臨床成績がありません。

そのため、日本での臨床成績が豊富なルミガンの資料を参考にしています。

参考資料:医療用医薬品 : ルミガン

ケアプロストの副作用・色素沈着

ケアプロストを使用すると、有効成分であるビマトプロストによって色素沈着が起こることがあります。素沈着を予防するためには、ワセリンをあらかじめ塗っておきましょう。

ケアプロストで色素沈着が起こる原因

ケアプロストの有効成分「ビマトプロスト」は、メラニンの生成を活性化し、色素沈着を引き起こします

色素沈着とは、何らかの理由によって、メラニン色素が過剰に増えることで起こる現象です。メラニンが増えることで、皮膚が茶色や黒色っぽく変色します。

このため、ケアプロストを使用すると、虹彩やまぶたに色素沈着が起こります。まつげ育毛剤として使う場合は皮膚に塗るので、特にまぶたや目の周りの皮膚に色素沈着が起こりやすいでしょう。

色素沈着が起こる確率

ケアプロストを使うと、20%から30%ほどの確率で色素沈着が起こると考えられます。インターネットの口コミでは、多くの人が色素沈着を気にしているので、実際にはさらに高い確率で起こっているかもしれません。

緑内障の治療薬としてビマトプロストを使った場合の臨床試験によると、まぶたの色素沈着が起こった確率は全体の19.20%です。虹彩の色素沈着は、12.38%の人に起こっています。つまり、3人に1人ほどの割合で、いずれかの部位に色素沈着が起こったのです。

このことから、ケアプロストを使う際も、高い確率で色素沈着が起こると考えられるでしょう。

色素沈着は治る?

色素沈着が治るかどうかは、発生した部位によって異なります。それぞれ見ていきましょう。

皮膚の色素沈着は治る

まぶたなどの皮膚に起こった色素沈着は、ケアプロストの使用をやめれば徐々に治っていきます

皮膚にはターンオーバーがあるので、その過程でメラニン色素も排出されていきます。古い角質に蓄積したメラニン色素がなくなれば、皮膚の色も元通りになるのです。ケアプロストの使用が短期間なら、1カ月から3カ月ほどで色素沈着は治るでしょう。

虹彩の色素沈着は治らない

虹彩に色素沈着が起こってしまったら、ケアプロストの使用を中止しても治りません。

その理由は、虹彩にはターンオーバーの機能が無いからです。皮膚のようにメラニンを排出できないため、そのまま残り続けてしまいます。このため、色素沈着が治らないのです。

部位ごとに色素沈着を予防・対策

ケアプロストによる色素沈着は、事前に予防できます。皮膚と虹彩の予防法をそれぞれ紹介します。

まぶたの色素沈着はワセリンで予防!

まつげ育毛する際は、まぶたにワセリンを塗って色素沈着を予防しましょう。

ケアプロストはまつげの根元に塗るので、もっとも色素沈着が起こりやすいのはまぶたです。ワセリンは水分を弾く性質があるため、まぶたに塗っておけばバリアの役割を果たしてくれます。

また、まぶた以外の皮膚には液がつかないよう注意し、もし付着したら素早く拭き取ってください。また、スキンケアの一環でクリームを塗っておけば、ケアプロストがついても色素沈着を防げるでしょう。

虹彩の色素沈着は目に液を入れなければ防げる

まつげ育毛にケアプロストを使う際は、目の中に入らないよう注意すれば、虹彩の色素沈着を防げます

ケアプロストを塗るときは必ず目を閉じ、薬液が目の中に入らないようにしてください。目の中に入ってしまった場合は、水で洗い流しましょう。

緑内障の治療にケアプロストを使う際は点眼するので、虹彩の色素沈着は防げません。

ケアプロストのその他の副作用

ケアプロストによる副作用は、色素沈着のほかにも報告されています。

ケアプロストの副作用の中でも、代表的な症状は以下です。

  • 目の充血
  • 目のかゆみ
  • くぼんだ眼
  • 頭痛

それぞれの副作用が起こる確率や原因、対策などを説明します。

目の充血

目の充血は、ケアプロストを使っている多くの人に起こります。点眼した場合、目の充血の発症率は45.51%と高く、ほぼ半数の人が訴えた副作用です。

目の充血が起こる原因

ケアプロストは高眼圧治療剤として用いられている医薬品で、眼圧を下げるために一時的に血管を拡張させます。そうすると血流が増えるので、目に充血が起こりやすくなるのです。

目の充血の対策

目の充血は、薬液が目に入らなければ起こらない症状です。まつげ育毛する際は、目の中に液が入らないよう注意しましょう。

また、目が充血してしまっても、時間が経てば自然に治まるので、過度の心配はいりません。ケアプロストは就寝前に塗るものなので、充血が起こってもそれほど気にならないでしょう。

目のかゆみ

ケアプロストを使うことで、目のかゆみが起こる場合もあります。臨床試験では、9.29%の確率でこの副作用が起こりました。

目のかゆみが起こる原因

ケアプロストを使って目がかゆくなる原因は、明確にわかっていません。ケアプロストの作用で血管が拡張されることにより、刺激を受けるためだと考えられます。また、かゆみの症状が長く続くなら、アレルギーを起こしている可能性もあります。

目のかゆみは予防できない

ケアプロストを使う以上、かゆみを防ぐ対策はありません。とはいえ、かゆみが起こっても多くは数時間で治まるので、目をこすらずに症状が治まるのを待ってください。強いかゆみが長い時間続く場合、ケアプロストの使用を中止しましょう。

くぼんだ目

ケアプロストを使うと、くぼんだ目になる場合があります。ルミガンの臨床試験では、くぼんだ目になる副作用は2.17%の確率で起こりました。

目がくぼむ原因

目がくぼんでしまう理由は、ケアプロストに眼圧を下げる作用があるからです。これは、緑内障の治療薬としての本来の作用ですが、眼圧が下がりすぎると支えが弱まるので、目がくぼみます。まつげ育毛剤として使う人は正常な眼圧なので、特に眼圧が下がりすぎてしまう可能性があります。

二重になる場合もある

眼球がくぼむことで、一重まぶたが二重になる場合もあるでしょう。人によっては嬉しい変化かもしれませんが、あまりにも目がくぼむと老けて見られてしまいます。目のくぼみが感じられた場合は、目の中に液が入らないよう気を付け、使用の頻度を減らすなどして対策しましょう。

頭痛

ケアプロストの副作用は眼に関係する症状ばかりでなく、頭痛など身体にあらわれる症状もあります。頭痛の発症率は1%未満と低めです。

頭痛が起こる原因

ケアプロストによって頭痛が起こるとすると、血管を拡張する作用が関係していると考えられます。血管が拡張されることで、三叉神経が刺激され、片頭痛が起こるのです。このメカニズムにより、ケアプロストを使うと頭痛が起こると推察できます。

頭痛はそんなに起こらない

まぶたに塗ってまつげ育毛するなら、頭部の血管まで影響が及ぶ可能性は低いでしょう。「ケアプロストを使うと頭痛が起こるのではないか?」と過剰に心配する必要はありません。

痛みが強い、長時間治まらないといった場合は、病院を受診しましょう。

ケアプロストを使って失明した人はいない

ケアプロストの使用にあたって心配なことは、「失明する可能性がある」というウワサが流れていることです。結論から言うと、正しく使っている範囲では、失明の心配はまずありません

まつげ美容液の販売停止が背景にある

「ケアプロストで失明する」というウワサが流れた背景には、アメリカでのまつげ美容液の販売停止・押収があります。

アメリカには、日本の厚生労働省と同じような役割を担う「FDA」という機関があります。FDAは、「Age Intervention Eyelash」というまつげ美容液に販売停止の措置を下しました。このまつげ美容液は、化粧品として販売されているにもかかわらず、医薬品の成分であるビマトプロストを含んでいたのです。

ビマトプロストとほかの処方薬を併用すると、薬の有効性が低下する場合があります。そのため、FDAは「視神経損傷のリスクを高める可能性がある」という警告を発表しました。これが脚色されて日本に伝わった結果、「ビマトプロストで失明に至る可能性がある」となったのです。

ケアプロストは医薬品と認識しよう

ケアプロストは医薬品であるため、化粧品と同じ感覚で安易に使うのはやめましょう。

ルミガンの臨床試験においても、1%未満の確率で「視力低下」の副作用が確認されています。失明した人はいませんが、使い方を間違えれば視力が低下する危険性はあります

特に、ほかの医薬品を使う際は注意が必要です。市販の目薬や処方された目薬を使う際は、併用しても問題ないかどうか、しっかりと確認してください。

まとめ

ケアプロストの副作用のなかでも、多くの人が気になるのは色素沈着でしょう。色素沈着は、まぶたや虹彩に起こります。目の周りにワセリンを塗ったり、液が目の中に入らないようにしたりして予防しましょう。

そのほか、代表的な副作用には、目の充血やかゆみ、目のくぼみ、頭痛などの副作用が挙げられます。これらの副作用も、目の中に液が入らないように気を付ければ、基本は起こりません。まつげ育毛剤としてケアプロストを使用するなら、余計な部分に液を付けないようにすることが大切です。

ケアプロストには多くの副作用がありますが、重大な症状はほとんどありません。失明したという例も確認されていないので、過度な心配は無用です。