ケアプロストの成分と作用

ケアプロストの成分と作用

ケアプロストは、「ビマトプロスト」が有効成分として含まれる医薬品です。ビマトプロストの作用により、緑内障の治療やまつげ育毛に効果を発揮します。

このページでは、ケアプロストの有効成分であるビマトプロストについて説明します。ビマトプロストが体内でどのように作用するのかも見ていきましょう。

ケアプロストの有効成分

ケアプロストには、ビマトプロストという有効成分が含まれています。海外でも多くの国で承認されており、有効性や安全性が高い成分だと言えるでしょう。日本では「ルミガン」や「グラッシュビスタ」の成分として用いられています。

有効成分「ビマトプロスト」

ケアプロストの有効成分は、アメリカのアラガン社が合成した「ビマトプロスト」です。

ビマトプロストは、体内の物質である「プロスタマイドF2a」と似た構造・働きを持っています。この性質から、ビマトプロストは「プロスタマイドF2a誘導体」とも呼ばれる成分です。ビマトプロストは体内に入ると、そのままの形でプロスタマイド受容体と結合して作用します。

海外でのビマトプロスト

ビマトプロストが配合された点眼薬は、2001年3月にアメリカの食品医薬品局(FDA)に承認されました。それ以降、緑内障および高眼圧症の治療薬として使用されています。また、ビマトプロストは、まつげ育毛剤の成分としても承認されています。

2015年には世界で75カ国の承認を受けており、実績のある医薬品です。

日本でのビマトプロスト

2001年当時、日本ではビマトプロストは未承認でした。そんななか、千寿製薬株式会社がビマトプロストの作用に着目し、国内において臨床試験を実施。その結果、緑内障や高眼圧症に対する有用性と安全性が認められました。国内初のビマトプロストが配合された商品として、2009年7月に「ルミガン」が承認を受けたのです。

また、ビマトプロストは、睫毛貧毛症の治療薬である「グラッシュビスタ」にも配合されています。

ケアプロストの作用

ビマトプロストを有用成分とするケアプロストには、大きく分けて2つの作用があります。眼圧を下げる作用とまつげを成長させる作用です。

眼圧を下げる作用

ビマトプロストには、眼圧を下げる作用があります。

眼圧は、眼球の中を流れる「眼房水」の量によって決まります。眼房水は目の中で作られ、角膜や水晶体に栄養を与えるためのリンパ液です。眼房水が過剰に生産されたり、眼房水の排泄が阻害されたりすると、眼圧が上がりすぎてしまいます。

ビマトプロストは、体内にあるプロスマタマイド受容体に作用し、毛様体筋を緩めます。毛様体筋とは、水晶体の厚みを調節している筋肉です。毛様体筋が緩むと、ぶどう膜強膜からの眼房水の排出が促されます。

加えて、「細胞外マトリックス分解酵素」の産生を促すとされています。細胞外マトリックス分解酵素とは、コラーゲンを分解する酵素です。細胞外マトリックス分解酵素により、ぶどう膜強膜の間のコラーゲンが分解され、ぶどう膜強膜が緩みます。

これらの作用により、ぶどう膜強膜からの眼房水の排出量が増え、眼圧が下がると考えられています。

まつげを成長させる作用

ケアプロストの有効成分「ビマトプロスト」には、まつげを太く長く成長させる作用があります。

ビマトプロストによってまつげが伸びるメカニズムは、まだ詳しく解明されていません。いまのところ、毛を作る器官である「毛包」に作用するのだと考えられています。毛包は毛の根元を包み込んでいる器官で、その中にある細胞が毛を生み出しています。ビマトプロストが毛包に働きかけると、毛の成長期が長くなるのだとされています。

まとめ

ケアプロストの有効成分は「ビマトプロスト」です。ビマトプロストは、「プロスタマイドF2a誘導体」とも呼ばれています。緑内障の治療薬・まつげ育毛剤の成分として用いられている成分です。

ビマトプロストには、眼圧を下げる作用があります。さらに、まつげの成長期を延長する作用もあると考えられています。